2012年11月9日金曜日

ルーシーダットン

最近は、ルーシーダットンに興味を持ってます。
名前は知っていたんですが、どういうものかと、DVD付きの本でやってみたら、なかなかいいですね。
ちょうど、ヨガと気功の中間くらいの感じが私には合っていると感じました。

世間では時々「ルーシーダットン・ヨガ」という呼び方をしていますが、これはルーシーダットンだけでは何のことかわからないでお客が来ないから言ってることで、ルーシーダットンとヨガは違うものです。たぶん、インドでできたヨガが中国に伝わっていろいろな気功法になり、タイでルーシーダットンになったのだと思います。

SENという、経絡とほぼ同じコンセプトがあるのは面白いですね。
ヨガですと、多くは、解剖学との関係は言われるのですが、経絡とポーズの関係というのはあまり言及されることがありません。ヨガを「経絡体操」としてやっているところもあるにはありますが。

ストレッチそのものではなくて、あくまで気の流れを刺激し、整えるための動作である、というのがいいです。その意味では気功の動功とだいたい同じなのですが、気功よりはもう少しストレッチ的要素があるので、そのバランスがなかなかよいです。

ルーシーというのはもちろん Lucy という人名ではなくて、インドでの「リシ」から来ていると思います。リシというのは霊的に覚醒した人という意味で、「仙人」と訳する親しみが持てますが、「マスター」と言ってもいいです。しかし近づきがたいものではなくてユーモアもあるのが面白いところです。

自力整体は、通してやると60分とか90分かかってしまうというのが難点でした。いろいろ探して40分で完結するDVDを見つけたのですが、それでも長いです。
もうちょっとすき間の時間にできるワークとして「ゆる体操」があって、これもいいのですが、ルーシーダットンは伝統があり経絡との関係がよく考えられているので、ルーシーダットンをやればゆる体操は知らなくてもいいと思います。

ただ、ポーズがたくさんあって、どれとどれを組み合わせるといいのか、ということまでは本に書いてないのが、残念なところでしょうか。
営業上、おなかを引き締めるとかそういう効果別に整理していくのはいたしかたないのかもしれませんが、本来こういうのは身体全体をみてやるものですから、全身のためのおすすめなルーティンなどを示してくれるとさらによかったかと思います。

4872903897DVDでわかるルーシーダットン 決定版52ポーズ
古谷暢基
WAVE出版 2009-01-19

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